裕子は愛する夫と一人息子の高雄と幸せに暮らしていた。 ――すっかり成長した高雄は、憧れの野球選手としての努力が実り、とある学校から推薦を受けることになった。 ――しかし、タカオの喜びもつかの間、事故によりタカオの推薦は取り消されてしまう。 ●二人三脚で立ち直ろうと決意した優子だったが、夢を失い絶望に陥る高雄の姿を見ることができなかった。 - 母親の前向きな笑顔とすべてを包み込む汚れた体が、高雄の怪我を徐々に改善させた。