会社は順調なスタートを切り、松原健太郎は有頂天だ。 - 2年前、私は明るい未来と温かい家族が永遠に続くと思っていました。 ——でも、今はどうですか?部下のナンは彼の意見に反して取引先を強奪し、従業員は引き抜かれ、破産寸前に陥った。 ――それは、献身的な妻・麗子の為に懸命に働いていた日々だったが、二人はすれ違ってしまった。 ――そして、すべてを奪おうと決意した南の手が、社長夫人・玲子に迫っていた。