兄の結婚に伴い連れて来られたむつみさんは、穏やかで優しい女性。 - 私は彼女に一目惚れしました。 ――あれから十数年、私は義弟の睦美さんを密かに想っていた。 - 数か月前、私は転機を迎えました。 - 仕事の都合で兄の家に泊まる事になりました。 - 兄の子供たちが巣立ち、兄夫婦が出迎えてくれました。 ――夜勤から帰宅すると、睦美の煩わしい寝息が。 - はい、彼女は孤独で慰められています。 - 彼女の恥ずかしそうな顔を見て、私は焦り、ごめんなさいを言いに自分の部屋に行きました。 ——その後、睦美は恥ずかしそうに僕の部屋にやって来た。 ――自分の過去を阻むようにぶつけてくる想いを、ずっと好きだったと告白する……そして、睦美が口を開こうとした。 ——長い間見つめ合った後、睦美は私の手を握って頷いた。 ——ハグをしたり、キスをしたり、体を寄せ合ったりするのは当たり前のことですが……。