突然の訃報。 ――愛する夫の死を受け入れられないいろは。 ――取り乱すいろはを優しく支えてくれたのは義父だった。 ――いろはは四十九日を目前にしたある日、義兄に襲われた。 - 私は彼女のいないところで彼女の叫び声を義父に気づかせたかったのです。 - 彼女の義父は何も言わずに部屋を出ていきました。 ――その背中はとても寂しくて、義兄の代わりに義父に襲われると思うと胸が締め付けられた。・法要を終えて帰宅する二人。 - いろはは自分が用意した食事を前に泣き始めました。 ――義父はいろはを気遣う言葉が一言も見つからなかった。 ――泣き叫ぶいろはを義父はぎゅっと抱きしめた。 ――ありがとう、いろはは義父の背中でそう呟いた…。